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メリー・ポピンズ(1964) ★★★★+

Mary-Poppins

【解説】数々の名曲を世に送り出した傑作ミュージカルが、特典ディスク付きのスペシャル・エディション版で登場。仕事中毒の両親を持つジェーンとマイケルの元に家政婦・メリーがやって来て、子供たちを不思議な世界へと誘う。

【感想】2時間20分と時間が長めではあります、ストーリーに起伏はありませんが娯楽性が高く最後まで「楽しく」鑑賞できました。優しくピュアな気持ちになれますね。アニメと実写の融合、当時では画期的な技術だったんだろうけどチープさが逆に新鮮であります。
夢の世界ばかりかと思いきやそうではなく、「家族」はどうあるべきなのか、厳格な父親がどう変わるのかっていうのが割と大事なポイントでして、父親の孤独を視聴者に伝えながら変わっていく過程はお見事。クライマックスで父親が銀行に向かうシーンは他の映画のようだったな。家族のために職を失った後どう立ち直るんだろうかと見てたら、意外にあっさりと解決してしまうので拍子抜けしてしまった。まぁ、ディズニーだ、そこは大事じゃない。
メリー・ポピンズは何者なのか、バックボーンやなぜ魔法が使えるんだろうかといったことは詳しく明かされなかったけど…これ以上の知識が欲しければ原作を読めっていうことなのかな。
笑うと体が浮くおじさん、ペンギンとの踊り、ポピンズが子守唄「Stay awake」を歌うシーンなど印象深い場面が多い。動画で紹介している場面、なぜか泣いてしまった。歳はとりたくないもんだねぇ…。まぁ、メリー・ポピンズが歌っているわけだけれど、母親が子供に子守唄を聞かせて寝かし付けるのって人類で最も美しい光景の一つだと思う、よく言われるように老婦人が手を繋いで歩いている姿も神々しくはあるけれど、あれに匹敵するなと。



メリー・ポピンズが教えてくれた、「つらい仕事もとっても簡単、誰にだって楽しみながらできる。スプーン1杯のお砂糖で苦い薬も平気で飲める。」という言葉は現実にも活かしていきたい。

Mary Poppins / メリー・ポピンズ
監督:ロバート・スティーブンソン
出演:ジュリー・アンドリュース ディック・ヴァン・ダイク デイヴィッド・トムリンスン グリニス・ジョーンズ エド・ウィン ハーミオン・バドレー カレン・ドートリス マシュー・ガーヴァー

コックファイター (1974) ★★★★+

cockfighter

【解説】ロジャー・コーマンが、“闘鶏”をテーマに描くドラマ。最強の鶏“白い稲妻”を手に入れたフランクは猛特訓を開始し、ついにチャンピオン決戦で優勝するが、特訓に熱中したため恋人から別れを告げられてしまう。

【感想】独特の肌触りとB級感が漂っていました、闘鶏を扱った映画というのは珍しいので興味がありました。まず主役・フランクを演じたウォーレン・オーツが魅力的です、彼の存在なくしてコックファイターは語れない。

まず勝利への執念。メダルを奪還するまで口を閉ざすフランクですが、2010年にプロ野球で優勝を決めたの中日・落合監督も「優勝するまで大好きな酒を断つ」と決めていたそうで、祝賀会でのお酒はさぞ美味しかっただろうなと想像できるわけですが、やはり何かを制限してまで勝負に拘る姿勢というのは感銘を受けます。
闘鶏に熱が入りすぎて時に残酷に見えるほどですが、勝負の世界は甘くないのでしょう。
そして、人は勝負に負けた際、どう行動するのかが描かれている点が個人的には非常にポイントが高いです。今やってる高校野球や格闘技の試合だってね、あまり勝者には興味がなくて、むしろも負けた方がどういう顔をしているかとか満足しているんだろうかとか考えたり、今後どう立ち直っていくのかとか、その辺りを見たいわけです。フランクの行動は凄いですよ、もう実家を売ってでも資金を集めるわけですから。

挿入される音楽が素敵だったのでエンド・クレジットを見てると担当しているのがマイケル・フランクスだそうで、名盤「Sleeping Gypsy」のマイケル・フランクスなんでしょうかね。映画に携わっているとは初めて知りました。
特典を見てますと、ロジャー・コーマンの数ある作品の中で唯一、制作費を回収することができなかったそうです。家族やカップルで見る映画じゃないけれども、この映画が成功しなかったっていうのはショックだったろうな。ロジャー・コーマン製作の映画とウォーレン・オーツが出演している他の作品も観賞したくなりました。



COCKFIGHTER / BORN TO KILL / コックファイター
監督: モンテ・ヘルマン
製作者: ロジャー・コーマン
出演:ウォーレン・オーツ ハリー・ディーン・スタントン

海の上のピアニスト (1999) ★★★+

The Legend of 1900
海の上のピアニスト

【解説】G・トルトナーレ監督が天才ピアニストの半生を描いた人間ドラマ。大西洋上の客船に捨てられていた赤ん坊は、生まれた年にちなみ1900と名づけられ、黒人機関士に育てられる。成長した1900は非凡なピアノの才能を発揮するようになり…。

【感想】有名な作品ですが、今更ながら初鑑賞です。
1900とマックスの出会いのシーン、流れるピアノの場面は素敵ですね。ピアノの決闘シーンも緊張感があった。
やはり生まれ育った場所がどこであれ居心地が良くなって新しい世界に足を踏み入れることができないっていうのは分かるような気がする。「アメリカー!」と意気揚々に叫んで自由の国に行っても皆が幸せになれるかなんて分からないし、選択肢が増えたからといってそれが即幸せに結びつくとは限らないですもんね。

ジャズ創設者が登場するステンドグラスの影を使った演出とか、ハットを海へ投げたり船が爆発したり、数え上げたらキリがないけれど、どうしてあんな色気のない演出をするんでしょうか。エンニオ・モリコーネの美しい音楽が流れている以上、作品も美しくあって欲しかったのでテンションがた落ちですよ。大作ということで子供も楽しく見えるようにとの配慮なのかな、それなら仕方ないけれども。

作品の意図とは違うのかもしれないけれど、冒頭の「ああいう友達 真の友達は 二度とできない」っていう台詞が忘れられない。ちょうどこの映画を見る前日、Yahooのトップページで紹介されていた「フレネミー」(フレンド+エネミー、友達顔をした敵のこと)という言葉を知ったばかりでして何か哀しい気分になってしまって、だから尚更冒頭の一言にハッとさせられ、映画全体を通しても自分が最も感銘したのはその部分でしたので、もっと友達を大事にしなきゃいかんなと思いました。

ジュゼッペ・トルナトーレの映画を鑑賞したのはこれで3作目で、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「題名のない子守唄」と同様、「人の絆」を描くのに長けているなと。
これも勝手に思ったことだけど、「ニュー・シネマ・パラダイス」のトトが仮にローマに行かなかったとしたら、そして一生を映画技師としてシチリアの片田舎で生きていったとしたら幸せだったんだろうか?という疑問は、「海の上のピアニスト」の1900の生涯を通して考えると自ずと答えが見えてくるような気がします。



La leggenda del pianista sull'oceano / The Legend of 1900 / 海の上のピアニスト
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ティム・ロス プルイット・テイラー・ヴィンス メラニー・ティエリー
音楽:エンニオ・モリコーネ

季節の中で (1999) ★★★★

Three Seasons

【解説】ベトナム出身のアメリカ人監督・トニー・ブイが描くヒューマンドラマ。蓮摘みの少女と屋敷の主人の交流や、都会を生き抜くストリートチルドレンや運転手と娼婦の愛の形など、現代のベトナムを叙情的に映す。

【感想】ベトナムを舞台にした映画をずっと観たかった。サイゴン(ホーチミン)を舞台にした12年前の作品だけど、自分が旅行で見た光景と同じ匂いがあって懐かしくなりました。
ダオの美しい詩は世間には届かず、美しい蓮も枯れない造花の勢いに押され、物売りの少年も一生懸命なんだけど生きていくのが精一杯。でもね、ベトナム生まれの監督から優しい眼差しで描かれていて、同時に勇気を与えようとエールを送っているようにも。
シクロの運転手達が「五つ星のホテルに一生泊まれることはないみたい」みたいな会話をしてたけど、旅行をした時のガイドさんが「一度でもいいから雪を見てみたい」と淡々と何度も語ってくれたのを思い出した。日本人から見たら少し無理をすれば実行できそうなんだけど、それを一生叶わぬ夢のような口調で言ってた。なんだかなぁ…。

ハーヴェイ・カイテルが出演している群像劇ということで、どうしても「スモーク」のような味のある作品を期待してしまうけれど、「季節の中で」は映像が美しくまた違った味わいがありました。この映画が持っている素朴さとささやかな幸福を願うベトナム人の人柄と同様に、好きな映画です。

Three Seasons / Ba mua / 季節の中で
監督:トニー・ブイ
出演:ハーヴェイ・カイテル グエン・ゴック・ヒエップ チャン・マイン・クオン ドン・ズオン ゾーイ・ブイ

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