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海の上のピアニスト (1999) ★★★+

The Legend of 1900
海の上のピアニスト

【解説】G・トルトナーレ監督が天才ピアニストの半生を描いた人間ドラマ。大西洋上の客船に捨てられていた赤ん坊は、生まれた年にちなみ1900と名づけられ、黒人機関士に育てられる。成長した1900は非凡なピアノの才能を発揮するようになり…。

【感想】有名な作品ですが、今更ながら初鑑賞です。
1900とマックスの出会いのシーン、流れるピアノの場面は素敵ですね。ピアノの決闘シーンも緊張感があった。
やはり生まれ育った場所がどこであれ居心地が良くなって新しい世界に足を踏み入れることができないっていうのは分かるような気がする。「アメリカー!」と意気揚々に叫んで自由の国に行っても皆が幸せになれるかなんて分からないし、選択肢が増えたからといってそれが即幸せに結びつくとは限らないですもんね。

ジャズ創設者が登場するステンドグラスの影を使った演出とか、ハットを海へ投げたり船が爆発したり、数え上げたらキリがないけれど、どうしてあんな色気のない演出をするんでしょうか。エンニオ・モリコーネの美しい音楽が流れている以上、作品も美しくあって欲しかったのでテンションがた落ちですよ。大作ということで子供も楽しく見えるようにとの配慮なのかな、それなら仕方ないけれども。

作品の意図とは違うのかもしれないけれど、冒頭の「ああいう友達 真の友達は 二度とできない」っていう台詞が忘れられない。ちょうどこの映画を見る前日、Yahooのトップページで紹介されていた「フレネミー」(フレンド+エネミー、友達顔をした敵のこと)という言葉を知ったばかりでして何か哀しい気分になってしまって、だから尚更冒頭の一言にハッとさせられ、映画全体を通しても自分が最も感銘したのはその部分でしたので、もっと友達を大事にしなきゃいかんなと思いました。

ジュゼッペ・トルナトーレの映画を鑑賞したのはこれで3作目で、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「題名のない子守唄」と同様、「人の絆」を描くのに長けているなと。
これも勝手に思ったことだけど、「ニュー・シネマ・パラダイス」のトトが仮にローマに行かなかったとしたら、そして一生を映画技師としてシチリアの片田舎で生きていったとしたら幸せだったんだろうか?という疑問は、「海の上のピアニスト」の1900の生涯を通して考えると自ずと答えが見えてくるような気がします。



La leggenda del pianista sull'oceano / The Legend of 1900 / 海の上のピアニスト
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ティム・ロス プルイット・テイラー・ヴィンス メラニー・ティエリー
音楽:エンニオ・モリコーネ
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この記事へのコメント

マクビール : 2011/08/03 (水) 20:14:01

サイフォンさん、こんばんは!

昨夜こちらの記事を読ませていただいてから今日一日(というのは言い過ぎかな?笑)ずーっと考えていました。

実は私はこの映画をまだ観たことがないんです。
というよりも避けまくってきました。

このジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品、今までどれも私に合わなかったからなんです(涙)。。。ちょうど昨年観てレビューにも書いたのですが『題名のない子守唄』もそうでしたし、『ニュー・シネマ・パラダイス』『みんな元気』『マレーナ』・・・観るたびに自分の感覚に自信がなくなる一方です。何か受け取れるものがあるはずだ!と何とか追ってはきたのですが、観るたびに「や、やっぱりダメだ・・・」と。。。

どうも私は、この監督のアンテナとはどこかチャンネルが合わないような気がするんです。うまく表現できないのですが・・・。

それでも『ニュー・シネマ~』なんて世間的にも大変評価も高く、号泣している方続出の作品ですよね!うわー私は大変に間違っているんだー!!とばかりに焦ってしまい、最初に観た高校生の時以来、オリジナル版やら完全版やらを観てみたり、時をおいてまた再見してみたりと色々チャレンジはしているんです。それでも「や、やっぱり・・・」となっていたので、この『海の上の~』に対しては完全に自信喪失状態で、どんなにTVでやっていたとしても観るのを避けていました。

が、が、が。
サイフォンさんがご覧になったというのが、昨夜からずっと気になってしまって、いやーそろそろ私もまたトルナトーレ監督と対峙する時がきたのかな!!と勝手にアツク思っていたのであります(笑)。いやなら観なきゃいいんですが、どうしても「ここが合った!私も心動いた!」と思える瞬間が欲しいような気がしてなりません。愛するモリコーネ氏がコンビを組むことも多いですし・・・。

>「ニュー・シネマ・パラダイス」のトトが仮にローマに行かなかったとしたら、そして一生を映画技師としてシチリアの片田舎で生きていったとしたら幸せだったんだろうか?という疑問は、「海の上のピアニスト」の1900の生涯を通して考えると自ずと答えが見えてくるような気がします。

このサイフォンさんの文章に後押しされました。
私は、自分の人生の分岐点で、トトがシチリアを出た人生について実際に考えたことがあったからです。
『海の上の~』観てみますね!

観てもいないのに、こんなに長々とコメントを失礼いたしました^^:

サイフォン : 2011/08/04 (木) 21:38:54

マクビールさん、こんばんはです☆

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品は相性が良くなかったんですね!

>どうも私は、この監督のアンテナとはどこかチャンネルが合わないような気がするんです。

その感覚って大事だと思います。エンターテイメントの作品も素敵だけれど、は登場人物の生き方や作品のテーマ、根本思想に共感を求めていたり、もしくは映画的な部分に魅力を感じることが出来なければ好きになるのって難しいですよね。
僕は「みんな元気」と「マレーネ」は見てないんですが、完成度の高い作品を撮り続けたとは言いがたく、「ニュー・シネマ・パラダイス」をマクビールさんが好きになれなかったのも、もしかしたら監督の力量を見抜いていたからなのかもしれませんね。
でも、世間的に評価の高い作品を全く好きになれない時って、少し焦りますよね(笑)例えそれでいいんだと思っていても…。

ということで「海の家のピアニスト」ですが、見て損はないと思いますが、マクビールさんが今までに持ったトルナトーレ監督のイメージを抜け出すことはできないかもしれません。逆に、この作品だけ凄く共感できた!っていうなら、僕はビックリしてしまいます(笑)

>私は、自分の人生の分岐点で、トトがシチリアを出た人生について実際に考えたことがあったからです。

それにしても、自分の人生の分岐点に映画の事を考えるのって凄く参考になりますよね。最近、といいますか30歳を過ぎたあたりから、映画で得たことを現実の世界にフィードバックしなきゃいけないなぁと思うようになりまして、ただ見終わって「良い映画だったな」じゃ寂しいですもんね。

長い文章大歓迎です、ありがとうございました。
おかげで色々考えることが出来ましたよ!

マクビール : 2011/09/02 (金) 11:32:49

サイフォンさん、今日はお昼から失礼いたします!

こちらの記事を読ませていただいてから、もう1か月が経ってしまったなんて・・・早いものです。。。

私はいつも、朝、床と壁を雑巾がけしているのですが、その間は子どもの相手を親がしてくれるので、ある意味一人の時間が持てるんです。それで、ここ何日かは雑巾がけをしている間、ほとんどこの映画について考えていましたi-229

やっぱり、トルナトーレ監督は私にピッタリくるものがないなーということは十分確認できたのですが、でもそれなりに今回は、トルナトーレ監督作品の"何が合わないのか"を色々と考えることができました。観てよかったです。絶対、私一人の決断だけでは観ることがなかった作品でしたので。サイフォンさん、ありがとうございました!

それで、どうしてもこの映画についてサイフォンさんに一つ、お聞きしたいことがあったんです。

ピアノの決闘シーンなのですが・・・
1900の技巧が圧倒的で、本当に素晴らしい、絶賛に値するものだということはよくわかるんです(伝説と言われるくらいの人ですので!)。ただ、ジャズというのは、こういった演奏方法、技巧だけでの「勝ち」「負け」の感覚が存在するものなんでしょうか?勿論、対決モードばりばりで馬鹿にした態度で挑んでくる相手も相手なのですが・・・。やっぱり「対決」となるからには「技巧勝負」しかないんでしょうか??音楽に対して、こういった感覚を持ったことがなかったので、ちょっとビックリしてしまいました^^;

ズレた質問で恥ずかしいのですが、ぜひサイフォンさんにそのあたりを教えていただけたらなぁと思い、書かせていただきました。宜しくお願いいたします!

それと、順番は前後してしまうかもしれませんが『海の上のピアニスト』のレビュー、絶対書きますので首を長~くして待っていてください♪その時は、本文中にサイフォンさんの記事を紹介させていただきますね!

長々と失礼いたしました。





ハッと気づいたマクビールです : 2011/09/02 (金) 22:44:54

サイフォンさん、こんばんは。
今日は忙しいコメントでスミマセン(笑)

さっき自分のコメントを読んでいて「なんだこりゃ」と思ったので、少しだけ追記させてくださいi-201

突然「ピアノ対決」のことを書いたのは、
1900の性格などがよく掴めず、ピアニストとは言われるものの音楽への愛情はどのくらいあったのかなぁ、と映画を通してなんとなく思っていたからなのです。確かにギタリストなどでも「速弾き対決」があったりしますが、音楽の勝ち負けというものがあるのかなぁ・・・と思ったのです。コテンパンにやっつけることは嬉しいのかな、とか。。。

こんな追記ですみません!
本当に失礼いたしましたi-6

サイフォン : 2011/09/04 (日) 04:59:21

マクビールさんへ

返事遅れてしまいました、すみません!!!昨日は誕生日でして、珍しくお酒を飲みすぎてダウンしておりました。。

忙しいお昼からコメントありがとうございました。
うぉぉ~、たしかにあれから一ヶ月も経ったんですね…なんか今日は涼しいし本当に時が過ぎ去る早さが身にしみます。

それにしてもマクビールさん、綺麗好きで素晴らしいですね。床の掃除だけでも大変なのに、毎日壁までも雑巾がけしているなんて!その時間は無になれて色々考えることが出来るんでしょうね。その時間に映画のことを考えているなんて、やはりマクビールさんの映画の見方ってフィルムの中だけに留まらず現実の世界に反映していますね。

ピアノの決闘シーンは深く考える必要はないと思いますよ。プライドや主義を持って物作りをしている以上、本人達にしか分からない「勝ち」「負け」に似たものは存在するのかもしれませんね。お笑いの世界、ヒップホップの東西抗争、映画でも写真でも、表現者ならばライバルのような存在?がお互いのレベルを高めるのに必要であり、映画なら黒澤・小津・溝口・成瀬が凌ぎを削り、写真ならアラーキーや森山大道が意識し合いながらも作品を発表し続け、そういう時って作品も面白いんですよねぇ…。映画でのピアノ対決でも、馬鹿にした態度は気になりましたが、1900の生い立ちよりもジャズ発祥の歴史の方が遥かに重いし、僕は正直1900の演奏は心に響きませんでした。マクビールさんの音楽に対する愛情は、1900にはなかったと思います。どちらが満足した演奏をした、もしくはプロならどちらが観客を喜ばせたかが大事であって、速弾き対決は意味ありませんよねぇ…。本来はこの対決シーンがなくても物語は成立するし、表舞台で活躍することはないけれど歴史に残るぐらいの凄腕ピアニストだったっていうなら別のシナリオでもいいのにね。物語の流れが弛緩ばかりですので、飽きさせないために緊迫感あるシーンを入たのかもしれませんね。あと20世紀とはどんな100年だったかっていうのを考えると、どうしても「争い」を外すことはできないので、異ジャンル、異文化、肌の色が違う人間を戦わせることによって戦争の世紀を描きたかったのかなぁとも。

トルナトーレ監督の合わなかった部分、気になります。好きな映画を考えるのは楽しいことだけど、なかなか合わない映画のことまで目を向けることがないので、合わない理由を深く考えたことがないので僕も今度やってみようと思います。
マクビールさんの「海の上のピアニスト」の感想が楽しみです、首を長くして待ってますね♪

- : 2011/09/05 (月) 23:00:29

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