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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007) ★★★+

My Blueberry Nights

【解説】失恋に傷付き新たな自分を探す旅に出た女性・エリザベスと、彼女を優しく見守り包み込む男性・ジェレミーの恋の行方を描く。

【感想・愛をこめて】 全然ダメ、期待外れ。
僕は20歳前後、ウォン・カーウァイが大好きで、「恋する惑星」と「天使の涙」は何十回も観た。映画好きにさせてくれた監督は、間違いなくチャップリンとレオス・カラックスとウォン・カーウァイの3人なんです。でも観過ぎて飽きたのか何なのかわからないけど、「花様年華」以降、5年以上もカーウァイの作品には触れていない。

さてマイ・ブルーベリー・ナイツですが、個性的な登場人物、多用される独白、コマ送り、音楽、気だるい雰囲気。たしかにウォン・カーウァイだ。
でも「映像」に関しては納得できない。計算された構図、鮮やかな色使いも美しい。だけど情感にまで届かないし、映像に美学が感じられないからカーウァイの世界観を表現出来ていない。ずっと違和感を抱いてたんだけど(店内を撮影するカメラをジェレミーが触り自らが映っている場面は、アメリカの連続ドラマのような安っぽい画だった)、やはり撮影がクリストファー・ドイルじゃなかった。
映画は総合芸術って言われてて確かにそうなんだけど、その中で最も作家性を出せるのが「映像」だと、「映像」で詩を描ける人こそが天才だと勝手に信じながら鑑賞しています。だからこそ一つのカットだけで驚嘆する場合がありますし、逆もあるんです。

ビートルズのジョンとポールのような不世出の2人が産み出した奇跡の魔法、ウォン・カーウァイとクリストファー・ドイルにも確かに存在した。今作もその魔法を知らなければ普通に良い映画だったかもしれない…だけど比較してしまうのは仕方のないことだ。
失恋して自分探しをするロードムービーなんだけど、メンフィスでの切ない愛の描き方(レイチェル・ワイズが美しかった…)が好きだけどラスベガスのパートがなぁ。個人的にはもっとNYのシーンに重点を置いても良かったんじゃないかと。
ノラ・ジョーンズを喰ってはなかったけれど、同じくミュージシャンのキャット・パワーの歌と役柄(ジェレミーの元恋人役。一瞬だけど…)の存在感が光っていたのを書いておかなくてはいけないでしょう。

こんな色々書きながらも、世界観に限って言えばやっぱり好きですね。返却と同時にサントラCDをレンタルしてしまいました。

MY BLUEBERRY NIGHTS / マイ・ブルーベリー・ナイツ
監督:ウォン・カーウァイ(王家衛)
出演:ノラ・ジョーンズ, ジュード・ロウ, デヴィッド・ストラザーン, レイチェル・ワイズ, ナタリー・ポートマン
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この記事へのコメント

マクビール : 2011/05/08 (日) 19:46:03

サイフォンさんは、ウォン・カーウァイに思い入れがあったのですね。

私は大ファンというわけではないですが、
やはり二十歳くらいの時、当時付き合っていた人が
映画選びが上手な人で、『天使の涙』も『恋する惑星』も連れていってもらいました。私の映画ワールドがグーンと広がった鮮烈な思い出があります。
金城武くんブームもありましたね!

これまでにない映像にクラ~っときて、サントラはすぐに買いました。「Only You」を何度も何度も聴きながら眠った覚えがあるな~

今回の映画は未見ですが、クリストファー・ドイルとの関係をジョンとポールに例えるなんてサイフォンさんらしくて素敵です!

>映画は総合芸術って言われてて確かにそうなんだけど、その中で最も作家性を出せるのが「映像」
だと、「映像」で詩を描ける人こそが天才だと勝手に信じながら鑑賞しています。

一言一句、間違いなく私もそう思います。
何といっても「映像」ですもんね。筋書がいくら良くても、画面で勝負できなければそれは映画にはなりえませんよね。

愛がこもった感想が、すごーく良かったです。
またカーウァイ監督に、思い切り酔わせてもらえる、そんな映画を是非期待したいですね!

サイフォン : 2011/05/09 (月) 21:17:34

こんばんは~♪コメントありがとうございます!

おぉ~!!マクビールさんは映画館で鑑賞されたんですね、すごく羨ましいです!僕は少し乗り遅れましてビデオを何度も繰り返し見てたんですが、「映画館だったらもっと感動できただろうな」と常々思っていました。
しかもサントラを買っているとは!!当時の彼氏さんもマクビールさんも、僕にとって本当に素敵です。「Only You」を聴くと「天使の涙」が脳裏に浮かび、ママス&パパスの「夢のカルフォリニア」が流れると「恋する惑星」でフェイ・ウォンの踊っているシーンが蘇ります。

金城武くんブームありましたね!さっきYoutubeで予告編を見てたら、想像していた以上にみんな若いですね。
あの映画の魔法、ウォン・カーウァイ×クリストファー・ドイルの若い感性と、同じく若い俳優人達(マイ・ブルーベリー・ナイツの役者は平均年齢がだいぶ上がっています)の感性、イギリスから返還される直前の香港にある独特の空気感のうねりのようなものが混じり合った産物なんだろうなと思いました。

次回作はトニー・レオンを主役に迎えて「一代宗師」というタイトルのカンフー映画(?)のようです。正直、カーウァイ監督も行き詰まってるように感じるので新しい分野へのチャレンジは良いことだと思います。
映像で酔わせてくれる映画もまた作って欲しいですよね!

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