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浮雲(1955) ★★★★★

浮雲 ukigumo

【解説】 太平洋戦争のさなか、ベトナムの占領地ではぶりをきかせていた男(森雅之)が事務員のゆき子(高峰秀子)と結ばれる。しかし戦後帰国した彼には妻があり、やがて女は外国人の愛人にまで堕ちていくが、それでもふたりは別れられないままズルズルと関係を続けていく…。

【感想】戦後、浮雲のように方向性を見失い流されるままに堕ちていく日本を象徴するかのような男女関係。
富岡を演じた森雅之は男前でニヒリズムを感じさせ太宰治のようだった。演出もあるんだろうけど、高峰秀子の視線と表情。「奥さん」と言われた時の表情、そして屋久島での最後の富岡を見送る視線。理由は分からないんだけれども、例えようのない素晴らしさだ。

ダメ男から別れることができずダラダラと愛し続けてしまうのが性というのなら、大切な女性の存在に気付かないのも人間の性なのかも。
忘れ難き傑作であるフェリーニの「道」とラストが似てるけれど、男性のタイプが違いますからね。「道」は粗野な男だったけど、「浮雲」は自堕落な男性。この手の映画は過去の苦い感情を呼び起こさせるし、悪い点数をつけることができないなぁ…。今後、「浮雲」の名前を聞く事があれば、同時にこの名言を思い起こすことにしよう。

- 何かを愛するには、それを失う可能性を実感すればよい。- G.K.チェスタトン

浮雲 / Floating Clouds
監督:成瀬巳喜男(Mikio Naruse)
出演:高峰秀子, 森雅之, 中北千枝子, 岡田茉莉子
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この記事へのコメント

NOVA : 2011/03/09 (水) 19:50:53

こんばんは!

森雅之、有島武郎の息子さんですよね?お名前と経歴しか知らなくって、写真を見て、「だ、太宰だ!」と驚きました。

成瀬巳喜男監督の映画、観たことないのでつが、☆5つかぁ。この題材で、『失楽園』になってないとこが凄いですね(比べてすまんです)。成瀬監督の評判は、凄く良いですよ!映画友達も、好きな人多いです。マストシーですね!

いい作品に出会えてウラヤマシス!!!!!!!

比べて、私ときたら・・・(涙)。

サイフォン : 2011/03/09 (水) 21:34:31

こんばんは♪
森雅之が有島武郎の息子さんだったとはビックリ!初めて知りましたよ!!
文学の匂いがするのと品があるなぁと思ってたんですが、これで納得です。この写真も太宰に似てますよね。

僕も成瀬監督の映画はほとんど観賞したことがなかったもんですから、これじゃダメだと思って観てみたら素晴らしかったです。NOVAさんもぜひ!
きっと心に残りますよ。映画友達っていいですね、僕の周りの映画好きな人はハリウッドの大作ばかりです…。

NOVAさんも素敵な映画、たくさん観てるじゃないですか!
あの偏屈館長に従っていれば間違いないと思います、少し寝すぎのような気もしますが(笑)

コメントありがとうございました☆

NOVA : 2011/03/10 (木) 06:27:00

リコメントありがとうでつ。
是非、プー子になって、時間取れた時の1本にさせていただきますね!

ウィキくんで調べたら、やっぱり有島武郎の息子さんでした!よかったぁ。間違ってたら・・・と(調べてから書け!と反省)。

あの、この前のは、偏屈館長のミニシアターじゃなく、私セレクトで2番目に好きな映画館に行ったのでつ。私の映画嗅覚も鈍ったか?とかなーりヘコみました。

お返事不要でつよ~!

サイフォン : 2011/03/10 (木) 18:06:32

返事不要とのことですが書かせてもらいます!
仕事もあと少しですもんね、時間ができたら色んな映画見て面白そうなのを教えてください(笑)

それにしても、よく知ってましたね~。僕なんて森雅之という名前自体、この映画を見て初めて知ったぐらいですし…。

NOVAさんセレクトでしたか~!てっきり偏屈館長と思い込んでいました。
映画ってその時の体調や精神状態も関係しますからね。大丈夫です、鈍ってはいないですよ♪

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