
【解説】日本人のサチエはおにぎりが看板料理の食堂をフィンランドに開く。しかし、現実は厳しく客足はさっぱり。そんな折、ひょんなことから出会ったミドリとマサコが、店の手伝いを始める。
【感想】映画は主人公サチエのモノローグから始まるんですが、その瞬間「この映画好き」って思いました。太ったカモメを見ながら、三毛猫ナナオ(可愛かったので、えさをどんどん与えていたら死んでしまった)と母親、人が食べる姿を見るのが好きって言ってたり。
淡々と進む物語、印象的なトランクのシーン。この作品が素晴らしいのは、個性派女優三人の力荻上直子の創り上げる独特の雰囲気、そしてフードスタイリストの飯島奈美さんの力が大きいと思います。映画を見終わった後、コーヒーを飲んだり何かを食べるのが楽しみで仕方なかったです。日本のソウルフードは、やはり「おにぎり」だ!
「良いわねぇ、やりたいことをやっていらして。」
「やりたくないことはやらないだけなんです。」

「どこにいたって、悲しい人は悲しいし、寂しい人は寂しいんじゃないんですか。」
かもめ食堂 / ruokala lokki
監督:荻上直子
出演:小林聡美 片桐はいり もたいまさこ
(
Syphonのトレード日記、2008年の記事)